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6月

  6月8日、この日の夜も、いつの間にか居間でうたた寝をしていました。ふと目が覚めて時計の針を見ると、0時に近い状態。ありゃー、なんてこった。またやってしまったぞ。急いでシャワーだけでもと思い、寝室、そして風呂場へ向かいました。シャワーを終え衣服を整えた時、脱衣場の時計は10時15分ごろ。あれれ、電池を取り換えたのは、確か春になってからだったよなと記憶をたどったことでした。その後、寝室にパソコンを持ち込んでオリコメを書き始め…。いやはや今夜も蛙がうるさいぞ。自分たちは慣れっこで平気だけど、都会の人がこの大合唱を聞いたら、きっと眠れないかもなどと思っていました。それにしても、蛙たちの夜更かしは毎夜毎夜ひどいモンだ。0時を過ぎてもこのありさま。いったい何時頃になったら眠るんだっ。そう思いながら、パソコンの画面右下を見ると、あらまぁ、小さな数字は22:15と出ています。うわぁ、何かの間違いだろと思ったのでしたが、間髪入れず、わが心の中に住む相方は言い放ったのでした。「何かの」って、最初からアンタの間違いやろ! 21時50数分の針の状態を、寝ぼけ眼で23時40数分と見間違えたのが、そもそもの始まりのようでした。トシをしみじみと感じるとともに、古くからの格言「何時自身を知れ」が、静かに去来したことでした(笑)。

 さて、0時を過ぎて、蛙たちは相変わらずにぎやかなのです。それはともかく、田植えが無事済んで、2週間以上が経ちました。今日まで特別に寒い日が無かったことから、生育はほぼ順調です。和賀屋より早かった農家では3週間以上が経過。こちらはなおいっそう順調で、和賀屋に比べ何馬身かのリード。こちらの老婆心のリードに比べ、はるかに力強く見えます。そして、稲の生長につれ、その条間の隙間は狭くなり出しました。

 「月の道」という言葉をお聞きになったことがありますか。満月の前後数日、海から出た月が海面に映って、光の道ができる様子を表す言葉のようです。もちろん、月の位置が高くなると「道」にはなりません。まだ低いところにある時、こうした現象が起きるのだそうです。これを奥羽山脈を越えて、はるか遠くの太平洋まで見に行く気力があるかと言えば、正直なところそれは無理。見ることなんてできないのかなと思っていました。でも、トシを重ねたらヘンなことが思い付いたんです。

 代かきから田植え直後までの約10日間。この期間は、田んぼに張られた水が大きな鏡となって、いろんな光景を映してくれます。日中は、青空やそこに浮かぶ雲。遠くの風景。夜は、オレンジや白色の街灯の灯りです。場所によっては民家の明かりが映る田んぼもあり、心癒される光景です。もしかしたら、今回の満月の頃は、タイミングが合うんじゃないだろうかと暦を見たら、バッチリとは言えないものの、十分可能な期間のようでした。ほんの少しの風でも水面は揺れます。そこに映る月明かり、うまくいけば「月の道」。最も大事なのは夜の天気。どうか雲などあまり出ませんように。ファンタ爺の期待は、こころひそかに高まりました。「こころひそかに」が、大事なんです。…?

 ところで月って不思議です。いや不思議でもなんでもないのかもしれません。三日月は夜、割と早い段階で西の空に見えますが、何年経っても、東の方角に明るい三日月を見たことはありません。それとは逆に、満月が東の空から出て来るのは、夜とはいえ、子どもが起きている時間帯ですが、それが欠けていくにつれ、月の出の時刻はどんどん遅くなります。「良い子」は寝ていなければならない時間帯です。立待ち月、居待月、伏し待ち月…。今は日没が遅いので、月が明るく感じられるのは、遅い時間なのでした。

 和賀屋は集落の中で最も東寄り。目の前は田んぼが広がっているので、こうした好奇心を満たすには好条件です。3夜くらいは外に出てみましたが、光が道のようになった様子は、残念ながら見ることができませんでした。そして、ふと思ったのでした。このご時世、誰か通りがかった人がいたとしたら、自分は明らかに不審人物とみなされてしまうのだろうなと。ちゃんとした格好で外に出なきゃな。ちゃんとした格好?スーツの上下か? アンタ、それ意味ちがいます。そんな人が夜道をブラブラしていたら、よけいコワイわ! お巡りさんが職務質問。真面目な(笑)凡夫は、「月の道」について熱心に、時にしどろもどろに説明。わかりました、わかりました。お話は署の方でゆっくり伺いましょう。連れて行かれたスーツ姿の凡夫の足元は、何故かサンダル履き…。いったい月を見ているのか、妄想を膨らませているのか、自分で可笑しくなってほおを緩ませてしまったことでした。おいおい、誰かが見ていたら、さらにおかしいゾ! 期間限定の本当に素敵な光景。田園地帯を夜に電車が走る様子も良い感じのようですよ。どうぞ来年以降、思い出すことがありましたら、ひとりであるいはどなたかと、そんな光景を探してご覧になってみてください。ちゃんとした格好で(笑)。

 農作業が一段落したある日、つれに、労をねぎらいながら聞いてみました。「いろいろやってみてどうだった? 大変だったでしょう」 凡婦はその質問に答えず、ただ「うふふ」を繰り返すのみでした。「もっと大変かと思ってたけど、それほどでもなかったよ。でもそれを言っちゃあ、オシマイか」 こころの声をいくつか想像して、そのうちのひとつ、これを冗談ぽく言ってみたのですが、またしても、「うふふ」と微笑。女性のほほえみは、油断できません(笑)。

 足はだいぶ良い状態になってきました。時節柄、土中では無数の雑草がうごめき出してきたようです。あぁ、……。

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